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―チャイム―
「お腹空いた~やっとお弁当だよ~」
「あーぁ。」
「どうしたの?」
「テスト、最悪な点数だったぁ」
「次頑張りなよ~!」
「はぁ…死にたい。。」
「……。」
「5時間目、なんだっけ?」
「HRだよ。」
「何やるのかな?」
「学級会だよ。」
「そっか。」
「ちょっと早いけど、学級会を始めます。皆、席について下さい。」
カードゲームをしていた男子も、黒板に落書きしていた女子も、皆席についた。
「今日は、議題が2つあります。まずはSくんです。」
学級委員が淡々と話しを進める。
途中からもう1人の学級委員にかわった。
「皆さん、Sくんについてどう思いますか?」
「はい!Sくんは、超優しいし、いても良いと思います」
「他に意見はありませんか?」
「はい。僕はS君は、いなくても良いと思います。
理由は、S君はよく女子に告白されて、平等でなければならないクラスを乱すからです。」
クラスじゅうが口々に自分の意見を言い始めたので、ザワザワとうるさくなった。
のクラスに必要だと思います!!」
「僕はそうは思いません。」
「意見がわかれているようなので、ここで多数決をとります。」
「S君がこのクラスに必要だと思う人は手をあげて下さい。」
女子全員と、数名の男子が手をあげた。
「多数決の結果、S君はこのクラスにいることになりました。」
S君はホッと息をついた。
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