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縒ﾖり糸の縋る場所
注がれ降る雨滴
温もりの傍ら
鸛ｺｳﾉﾄﾘは微睡む夢
運んでは飛び交う
貴方の部屋
片隅にそっと芽吹くだろう
その時は優しく包んでくれますか
変わり映えのない日
揺らめく陽炎 辿ってゆく
綯ﾅい交ぜ そっと紡いだ
規則的な糸の種
息潜め 刻む刻は
隠れん坊のよう
光も届かない虚空
僕だけの安寧
兆し舞う 三日月刻印
僕はただ
貴方の中で紡ぎ続けた
少しずつ膨張
貴方の歌の調べを詠む
もう少し聞いていたいな
まるで十六夜の月
君の部屋の小さな紡ぎ歌
悪戯と子守歌の──
急がなくていいよ
僕は待っている
例え解れた結果だとしても
貴方がそう望むなら
それまではオヤスミ
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