理と祝詞の子か

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理と祝詞の子か

一つ鳥の回りで集い 囲め囲めと歌いましょう 逃げぬようにと鎖で結ユいて 虚しく響いた羽の音 いつやいつやの夜更けの頃に 鶴と亀の合わさるところ どちらも同じと嘲け笑う 背中はまるで曼珠沙華のよう くるり くるり 後ろの正面 カラリと鳴いた下駄と狐火 逆しまに並べた言霊は 最初に消えた 籠に鳥を繋いで雅 月夜烏と輪舞を繰り返す  
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