7人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
浮かぶ足
夕日照らす 烏の讃美
小さな影達は散り散りに
童の声がこだましていた
また明日と手を振り叫んでる
帰路せず寄り道耽り
月照らした 宵の刻
カラカラ 乾いた声で歌う
闇空に響きわたる雑音ノイズ
嘆きの姫君 皮肉気に
旋律奏でて嘲笑う
鬼が集う 黒い影
目覚めよ
今 孕みましょう
首には 縄を絡ませて
素敵ね もがく姿よ
ぶらりと 浮かんだ影には
さよなら 赤い口紅
一つ、二つ、三つ…
虚な御霊
五つ、六つ、七つ…
集る灯火
嘆きの姫君 鎮魂歌
朝霧と共に消えてゆく
最初のコメントを投稿しよう!