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回転木馬
煌びやか装飾
軽快な円舞曲(ﾜﾙﾂ)
まわれ 廻れ
くるくると
木馬と馬車に
幼子乗せた
まわれ 舞われ
幕開けよ
手を振り 最後の別れ
ゆるりと歯車動き出す
歓喜の歌声高らかに
木馬に揺られ愉しげに
無垢な瞳に映しだす
黒の思惑知らぬまま
物を壊して
喧嘩もして
やめて 止めて
煩わしい
わがまま 叫び
嘘も吐きます
だまれ 黙れ
喧しい
あの噂をご存知ですか
童隠しの遊園地
悲鳴の旋律高らかに
蠢く闇に囚われた
片道通行 出口など
はじめからないのです
見上げた空には赤い月
にんまり つり上げ笑うだけ
小さき鈴の音鳴り響く
チリンと高く泣くのです
夜道を歩く大人達
帰路行く足は軽やかに
隠した童に子守歌
口ずさみ 笑うのです
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