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ショックだった。
自分自身、黒井選手の走りを生で二回しか見ていないし、他のファンからすればネットの情報に書いてあった、関西No.1ドリフターだとか、マッスル黒井伝説とか、昔は黄色いワンビアに乗っていて「黄色いのに黒井」と呼ばれていて、最近は「青いのに黒井」と呼ばれていてたこと、ワンビア乗りだった事しか知らない。
それ以前に昔から知っていたD1選手は谷口信輝、今村洋一、野村謙ぐらいしか知らなかった。
さらにワンビアにはあまり興味が無く、どちらかと言えばシルエイティに興味があった。
何となく、ワンビアはニコイチ感が強くカッコ悪く、シルエイティみたいに軽くなるわけじゃないから好きではなかった
ただ、昨年の岡山戦のDVDを見ていると、黒井選手のワンビアの走りに驚かされた。
オーバー90゜のドリフト。
普通ならスピンしているはずの角度なのに、そのままドリフトを繋げる。
黒井イリュージョンを初めて確認した時だった。
それからはゲームにワンビアがあれば積極的に使った。
青色にしてレプリカも作る程、ワンビアも好きになった。
今年はお台場は無理でも鈴鹿には見に行こうと思っていた。
その矢先にこれだ。
それから数日は黒井選手が亡くなった事しか頭に入らなかった。
授業なんて聞き流していた。
学校では平然を装っていたが、家に帰りウィキを見て追加された没日を見て、目が潤んだ。
だが、ネットやドリフト愛好家の間のニュースはTVや新聞、ネットニュースには上がってこなかった。
世界一のワンビア使いの訃報はマニアやファン、愛好家の間でしか伝わらなかった。
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