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「ブルマ…」
「何ベジータ?」
「カカロットがナメック星に乗ってきたような宇宙船はあるか?」
「確か試作機が一基あったと思うけど……何に使う気?」
「……宇宙へ行く。」
「あんたあと人造人間とやらが出てくるまで一年くらいしか無いのよ?時間が無いじゃない。それにもうすぐ子供が産まれるのよ?その時パパがいなかったらこの子可哀想じゃない!?」
「ブルマ……頼む…」
ベジータは柄にも合わない澄んだ瞳でジッとブルマを見つめた。
彼にはこれ以上ここにいたら自分の怒りによる暴走で自分の愛する妻と子を傷つけかねないと思いがあった。
「わかったわよ。で、何処へ行くの?」
「シャーベト星にセットしてくれ」
「シャーベト星……。ここね。今から試作機に座標データを入力しておくから明日からでも飛んで行けるわよ。」
ブルマはそう言いいつものスマイルでベジータに話す。
ベジータは照れ隠しなのかフッとそっぽを向いて歩き始めた。
その時、「すまない」という呟きが彼女に聴こえたかは定かではない。
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