第七話「俺と幼女と…」

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AZ「私の昔話を聞かせてあげましょう」 唐突にその男は自分語りを始めた そのニヤけた顔で AZ「私は昔ある組織の犯罪組織の掃討班の一員でした」 ニジ「あなたみたいなキチガイが?」 全速力で車は進む まるで高速道路のように AZ「ある日、今までの仕返しに私はマフィアに捕まってしまいました。すごい不意打ちでしたよ、背中を青龍刀で一撃でね、捕まった私はろくな治療もされずに縄で縛られて宙吊りにされました。そして私の目の前で呼び出した恋人を目の前でレイプされて殺されました」 その話をじっと聞く 悲惨な過去だというのに彼は笑っている AZ「その時私は思いました、『こいつらを殺したい』『惨殺したい』『ぐちゃぐちゃにしたい』そう心の底から願った…そのときに目覚めたのがこの能力です」 この男の顔はまだニヤケ顔だ だがその言葉には執念、歓喜、恨み 色々な感情がこもっている AZ「それが私の『オウス』、私個人はこの能力を『AtoZ』と名乗っています」 オウス…? 聞き覚えがある… 確かあれは神楽との戦闘中に奈土さんが言っていた… AZ「Oath(オウス)…意味は誓いを立てる」 oath… なにか聞いたことがある気がする… いえ、これは聞いた事とかそういうものではない 『私はそれを知っている!!』 AZ「詳細は不明、分かっているのは人の強い願いで発現する、発現すればなんらかの能力を得る、そして発現した人物の理想の女性が具現化する、それがオウズに目覚めた人間の共通点」 というわけはあのメイドはオウスによる能力によるものだったのね AZ「そうこう言ってる間につきましたよ、私たちの本拠地へ」
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