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力「おじゃましまーす」
扉を叩いたのは自衛隊特殊作戦指令913室
実質怪人対策専門の施設となっている
巨悪組織「おなべのふたのそこ」に対抗して全国の自衛隊施設に存在するそれなりにマイナーな施設である
俺はこの施設を渡り歩いてその日の食事と寝る場所と次の街への旅費を稼いでいる
もちろんその報酬に値する仕事は
奈土「ようこそ、我が自衛隊特殊作戦司令室913室へ」
力「今日から少しよろしく頼む」
奈土「まったく、流浪人のあなたがここに来てくれたのは助かるわ」
報酬に対する代価
それはおなべのふたのそこの怪人退治である
奈土「いやー、こっちもね、馬鹿が一人三ヶ月も寝たきりで怪人退治に手間取ってたわけよね…白お姉さまの機動部隊もあくまで戦車並の中型の統率の取れた軍団に対抗すために作られた組織だから怪人みたいな個別に私利私欲に動いてるやつには対抗しづらいのよねー」
いきなり好感のもてる人だ
他の自衛隊基地とかお固い人が多かったからね
力「疲れたー…」
奈土「まぁ徒歩で前の県から来たことを考えればね」
力「修行しながらだがな」
奈土「あんたのことは聞いてるわ、ここでは仕事する限りゆっくりしていって頂戴、部屋も準備しているわ」
力「助かるよ」
奈土「そうそう、アーツっていう例のやつもこの街に着ているわよ」
力「そうか!」
奈土「そうか…ってあんたの宿敵でしょうが…」
この街でもなかなかに面白いことがありそうだ
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