第二話「俺と幼女と初任務」

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猛虎落地勢 実戦格闘技『無差別格闘早乙女流』開祖早乙女玄馬が高地から落下し痛がっている虎を見て思いついた技の一つである 跪き屈んで両手を地面につけた構え いわゆる一つの土下座 完全敗北完全服従の証でもある なんか知らないがこのポーズが完全に馴染んでいるのが悔しい 新ジャンル土下座主人公というとこか ガチャ「で、何しに来たんだ?奈土(ナヅチ)」 奈土「うるさいから抗議に来たんでしょうが」 ガチャ「防音設備は完璧だ」 奈土「防音設備が完璧でもガンガン壁叩かれたら関係ないわよ」 ガチャ「ニジ、怒られてるぞ」 ニジ「あんたが全部悪いんでしょうが」 奈土「隣にだって住民は住んでるんだからちょっとは静かにしなさいよ。それよりも!」 突然顔面をひっぱたかれた 俺は何故叩かれたのかわからずただただきょどってしまう 奈土「恥ずかしいわ…早く自首しなさい!」 ガチャ「え?どういうこと?」 奈土「私が隣であなたを監視しているというのにこんなことになってしまうなんて…」 ガチャ「つまりどういうことだ?」 奈土「ついに抑えられない性欲に任せて部屋に幼女を拉致監禁しているなんて…」 ガチャ「なん…だと…!」 ニジ「なん…ですって…!」ガチャ「いや!誤解だ!」 ニジ「そう…なのかな…私記憶ないし…もしかして変なクスリでも盛られて!」 ガチャ「いやいやいやいやいや!!」 奈土「もしもし警察ですか、ええ、今ここにか弱い幼女を拉致監禁してる男がいます」 ニジ「任せて!動けないようにメッタ打ちにするわ」 ガチャ「か弱い!どのへんがか弱いの!」 ニジ「女性はみんなか弱いのよ!」 ガチャ「お前何をいって…や!やめろ!剣山はヤメロ!うわぁぁぁぁぁ!!!」 真昼間の某O県某O市に悲痛な断末魔がこだました しかしその声は防音材ですべてかき消された
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