第二話「俺と幼女と初任務」

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ガチャ「まさかこんなところに拠点をおいてるとはな、まったく…神も恐れぬとはこのことだな」 東公園を抜けた先には神社へ続く石段が見えていた 段数108段 これを踏みしめて歩く度に煩悩が消えるとかどうとか… 神社なのに寺のごとき仕様だ ここは元々由緒正しき900年以上の文化を持つ神社らしいが1週間前から悪党に占領されてしまい近隣の住人ですら近づけないらしい だが、近々重要なお祭りがあるとかで住民たちとしてはどうしてもそこを開放する必要があった ガチャ「聞こえるか奈土?」 奈土「ええ、良好よ」 通信は俺の耳につけているインカムで行われている このインカムは遠距離からの通信サポートを行うためにカメラの他に各種センサーを搭載した特注品 奈土の待機している装甲車にあらゆるデータをリアルタイウムで送信している ちなみに通信範囲は1キロだ 奈土「作戦を説明するわ、その神社にいるクズども追い出せ、以上」 ガチャ「端的でわかりやすくてイージーな指令ありがとう」 ニジ「ねえ、これって私が通信擦る必要あるの?」 ニジの声が奥から聞こえる ニジは装甲車で俺のサポートのために乗っている 正確に言えば激励 ニジ「がんばってね、私焼肉が食べたいな」 ガチャ「おう!任せろ!」 ニジ「上ロースとか上カルビとか上ミノとか食べたいなぁ」 ガチャ「奈土!今すぐ焼肉屋を予約するんだ!」 奈土「すでにしているわ、一万じゃ足りないけど足出た分はニジちゃんの歓迎祝いってことで私が出したげるわ」 ガチャ「おおし!ささっと終わらす!今すぐ終わらす!」 やる気は十分! 俺は石段に最初の一歩を踏み出した ピ ガチャ「ピ?」 謎の音とともに大量の石が石段上部から転がり落ちてきた 藤岡弘探検隊もびっくりである 奈土「あ、罠あるわ」 ガチャ「おせえよ!!」
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