第二話「俺と幼女と初任務」

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奈土「前方3メートル先、赤外線センサーよ。屈んでよけて」 ガチャ「あいよ」 最初以外は完璧なアシストである まぁ、奈土的にもさっさと終わらせたいのだろう ガチャ「それにしても雑な罠ばかりだな」 奈土「素人丸出しね」 現に7割以上設置されている罠が最初の落石で勝手に発動したり潰れたりで意味をなくしていていた 罠としての完成度は劣悪だ だが問題なのは… ガチャ「この装置…どれもオタク狩りのヤンキーかぶれが手にするにはあまりにも高価で高性能すぎる」 奈土「それを探るのも仕事のうちよ」 あいつなんか隠してやがるな まぁそんなことはどうでもいい 俺に優先されるはニジのための焼肉 それ以外に存在しない 最後の石段を登りきったその先 神社の鳥居の前を三機のパワードスーツが待ち構えていた ガチャ「こりゃぁ…大歓迎だな」 ニジ「なにあのバカみたいな装備」 奈土「タイプAA2、暴徒鎮圧用パワードスーツよ」 ニジ「まるでゲシュペンストMKⅢのボクサーみたいね」 みためはそのままだ 太い手足が生えた骨格にそのまま人が乗り込んでいる ガチャ「奈土…お前これしってやがったな」 入り口での高価な罠 こんなものがこの時点で大量に使われる理由は少ない すなわち入り口がすでに最終防衛ラインなのかその奥にさらなる切り札があるか 奈土「そういうじゃないとあんたに依頼しないわよ」 ガチャ「また貧乏くじか…」 はぁ…とため息を付いたあと俺はいつも通りそれを行う そう、これが王道なのだ ワンパターンも磨けば光る ブンドルが言ってたから間違いない 俺はいつも通りそれを手にした 二枚のカード それを意味するは破壊と殺戮 ニート!イグニション! ベルトから響く音は鎮魂歌 これから死に近づくものを沈める歌 ガチャ「変身…!」 身に纏うは漆黒の鎧 全ての敵はこの姿に戦慄する 仮面ライダーNEET!
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