第二話「俺と幼女と初任務」

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奈土「カウント0.3!」 的確なタイミング予告 カウント0.3 俺の体が赤褐色に輝く カウント0.2 その輝きを足に集中する カウント0.1 ガチャ「ライダーキック…!」 カウント0 勢いをつけた回し蹴り マックスエボリューションで強化されたその蹴りは通常の蹴りの5倍の威力に増幅される 振り返り敵の姿が完全に見える 刀を抜いてすでに俺の喉元に迫る勢いで刃が迫っていた だが… マックスエボリューションなら俺のほうが速い ここまでくれば回避は不能 ならその刀ごと蹴り砕く!! 俺の回し蹴りはその刀を根元からへし折り 完全粉砕しながら神楽の体を捉えた まずで水切りの石のごとく神楽の体は地面に叩きつけられ3度バウンドしながら近くにあった神社の社務所に突っ込んだ 手応え的にはまだ十分ではなかった ガチャ「ちぃ、逃がしたか」 瓦礫のあとに人影は見えない 完全に決まってなかったとはいえこのダメージで逃げられるのは素直に感心する 奈土「追撃は無理ね」 ガチャ「ああ、まぁこれで任務完了ってとこだろ」 奈土「できれば敵の頭をとって背後関係を詳しく知りたかったとこだけどね」 ガチャ「まぁいいじゃないか、任務は神社の開放だ、これも毎年恒例のお祭りができるってわけだ」 奈土「で、あんたが破壊した社務所の修理はどうするのよ?」 ガチャ「知らねえよ、町内会やらどっかそれなりのところがなんとかするだろう」 はぁ…って感じの深い溜息が通信で聞こえた ミッションコンプリート あとは警察の出番だ
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