第三話「俺と幼女と裏町商店街」

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車掌「二丁目劇場前、二丁目劇場前」 俺はニジを抱えて外に飛び出す もちろん大人一人140円と子供一人80円を払っている ニジ「もうおろしなさいよ!博士の家は目の前じゃない!」 そう、博士の家は停留所から車道を渡って50メートルと離れていない ガチャ「いいから掴まってろ!」 そう、走れば十数秒 決して遠くない だがその現実を打ち砕くものが俺の目線に入っていた 自転車のモヒカン集団 やつら路面電車に乗った時点で俺に追いつけないと踏んで(おそらく)準備していた自転車で追いかけて着ていた 田舎といえここは駅前 商店街の規模と相まって自転車のほうが移動には有利になる 博士の家まで間に合うか? いや、あっちの方が早い 博士「まったく相変わらず詰めが甘くて世話をかけさせるやつだ」 二階の窓から顔を出した博士 あれ?何持ってんだあいつ? 博士「俺の制作した特注品だ、よく味わえ」 それから放たれた砲弾は約50人いるであとう自転車集団の進路上に落ち 赤、黄、青とアクセルトライアルを彷彿とさせる変色の後約1秒で大爆発を起こした 相手が北斗神拳とか南斗聖拳以外では死なないモヒカン相手じゃなければマクロスの反応弾並の禁じ手である ニジ「ねえ…大惨事じゃないの?」 ガチャ「岡…某O県ではよくあることだ!」 ニジ「某O県なら仕方が無いわね、で、なんであの人RPG-7なんかもってるの?」 ガチャ「あれはそんなロケットランチャーではない、RPG-7っぽいものだ」 ニジ「RPG-7っぽい物なら仕方が無いわね」 博士「おいバカ、早く幼女を避難させろ」 ガチャ「バカっていうやつがバカなんだよこのバカ!!」 とはいえニジの避難は最優先事項だ ガチャ「ラディカルグッドスピード!!」 ニジ「バカ!急に加速するんじゃないわよ!!」 この大爆発 世紀末の住人でも回復には10数秒かかる 逆に言えばこんなデッカルチャー!ヤックデカルチャー!な爆発ですぐ回復できるこいつらがすごい 博士ラボこと博士の家たどり着いたらすかさずニジと荷物を投げ込む ニジ「痛いじゃない!何すんのよ!」 ガチャ「緊急事態だからな、博士、ロックを頼む」 博士「あいよ」
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