第四話「俺と幼女とみんなの日常生活」

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奈土「全員死ねばいいのに」 とつい口に出してしまうわ この前の神社占拠事件 こちらは全く進展がない 捕まえたアーマードスーツの操縦者も何も知らなかった 備中神楽… あいつから甘い液を吸い取っていた下っ端に過ぎない その先を探るにはやはり首謀者である備中神楽の身を抑える必要がある やはりこいつの動きがあるまでは様子見になる 全くもって後手後手だわ そして先日の秘密結社『おなべのふたのそこ』 こっちの捕獲者は未だにベットの上で『名雪』とうわ言をつぶやいている 拷問にかけるにはまだ時間がかかる もっとも情報なんてもってない組織の「消費者」に過ぎないのだろうけど もっとも… 一番重要なのはこいつらが現れたこと 4年も音沙汰なかったのに急に姿を表した ガチャが変な気を起こすかどうかが心配だわ 白「少佐、まだいたのですか?」 奈土「我茶(ワレサ)大佐」 時計を流し目で見た 奈土「もう日にちが変わってしまってるわね」 白「二人の時は白(ハク)でいいわよ、昔どおりね」 奈土「そういうわけにはいかないわ、ここはまだ自衛隊基地よ?そういうわけにはいかないわ」 白「全く…ほとんど同世代なのにお固いわね」 奈土「私はもう帰るわ、明日も早いからね」 白「そのほうがいいわ、あなたにこんな仕事押し付けちゃって悪いわね」 奈土「先輩こそ、G計画にお熱なのは分かるけどたまにはここに泊まらず家に帰ったらどう?弟さんにもあんま会ってないんでしょ?」 白「あいつはほっといてもいいわよ」 奈土「全くやさしくないことで」 確かアイツは仕事中だったはず帰りに行ってみるかしらね
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