第一話「俺と幼女と最初の出会い」

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ガチャ「いったか…」 正直家の中から幼女がいなくなるのは寂しい むしろ惜しい もっと罵ってもらいたい でもこれで良かった思う俺がいるのも事実 俺のようなダメな人間がまもるべき存在を持つのは許されないことだ 俺の過去がそれを実証している 故にこの一日喜びと不安が同居していた 4年前の気持ちを思い出した ガチャ「これでいいんだ」 自分にそう言い聞かせてパソコンの前に座った 俺の居場所はコッチ側なんだ こっち以外には干渉していけない パソコンを立ち上げて再び画面に向かう いつものゲーム画面がチカチカと映る 『ばっかじゃないの?そんなにゲームばっかしてると馬鹿になるわよ』 キッチンから声が聞こえた気がした 聞こえるはずのない声が ああ、あいつが来てから調子が狂う… 『ゲームやめて早くご飯食いなさいよこの馬鹿』 ゲームする気が失せてしまった ひょいっと床に落ちた玉子焼きもといスクランブルエッグを拾って口に入れた ガチャ「うむ、まずい」 仕方がないな 一仕事するか
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