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病室に鈴の音が響く
僅かな風に揺れる風鈴
細い金属の棒を幾つかぶらさげたその風鈴が奏でる音が
静かに、心に染み渡るように響く
ベッドに眠る一人の少年
長い間、眠りにつくその少年の見る夢はいったい何色なのか?
風が止み、エアーベットの作動音だけが、病室に響く。
と、病室に一人の少女が入って来る。
彼女の髪が鳴る。
その美しい音色は窓際につるされた玉鋼の風鈴と似た、いや、それより遥かに澄んだ、心の安らぐ音色を響かせていた。
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