懐かしさ

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リュウを好きな訳やない。 好きとか嫌いとか そんな感情すらもってない。 「そんな誉められても… 何もやらんぞ。」 リュウの照れ隠しが わかってしまうアタシ。 4年も経ったのに リュウがわかってしまうアタシ。 4年経ったからこそ 素直になれる。 「ホンマにリュウ君には 感謝してるよ。」 「ホンマ、何もやらんぞ!! てか来月、俺誕生日やし 祝ってくれ!!」 一瞬にして 感謝の気持ちが消えた。 「はい? 海星の誕生日すら 祝ってもらった事ないのに 何ゆうてんの。 もうすぐ海星、入学やし お祝いもってきてから ゆうてくれる? てか元嫁が祝ったら 奥さんが発狂するえ。」 ムカつく… 海星の誕生日に 一度だって連絡もないし プレゼントもないくせに。
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