現実

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その日は朝から 友達と待ち合わせをして 戸籍を取りに 役所に向かった。 「よかったな~。 茜と海星君が同じ役所で。 遠かったら大変やったもんな。」 「うん。ホンマやで。 同じ役所でよかったわ。 けど戸籍見るん怖いけどな…」 怖かった。 ずっとずっと 怖かった。 「何で怖いん?」 「リュウ君の再婚相手が 不倫してた相手なら 何か笑えへんやん? 友達やったし 顔も知ってんねんで…」 「あ~。 茜がおらん時に 家来てた女? そりゃ嫌やわな…」 見なければいいかな… って思った。 そして役所に着き 戸籍を取る為に 紙に記入した。
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