過去に逃げたのは僕

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蒸し暑い夏の昼頃。 汗ばんだ母親の手が伸びてくる 「ママ…やめて」 母は僕のTシャツをまくりあげて体を目で舐め回す 「槙宏君…ママは槙宏君を愛してるの…」 母の目には母性なんて全くなく、まるで獣だった。 「嫌だ…こんなのママじゃない!」 必死で抵抗するが 喉が枯れそうになりながらも叫ぶが 誰も気付いてくれない 誰も助けに来てくれない
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