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「なあ、ちょっと聞きたいんだけど」
「何?」
俺はクラスメートの吉田に声をかけた。
吉田は去年も同じクラスだったやつだ。
情報通で有名、なおかつ頭の回転も速く、成績優秀でもある。もちろん秘密主義者でもあるから、周りの信頼もある。
こいつに聞いたら何か手っ取り早くわかるだろうと俺は思った。持つべきは友人だ。
「演劇部の女子って誰か知ってるか?」
「女子?男子じゃ…」
「男子はいないだろ、確か。」
そう言うと、吉田は「ああ、そうだったな。」と言って考える動作を見せた。
「女子なあ…」
「…。」
俺は返事を待つ。俺の足りない頭ではコイツに頼ることしか思い浮かばなかった。
…頼むから何か手がかりくれよ!
「あ~…」
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