変わり者のスレイド

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それよりも僕は僕の考えを曲げてまで友達付き合いをする必要性を特に感じていなかった。 別に自慢する訳でも何でも無いけど、僕は「変わり者のスレイド」と今のあだ名で呼ばれる前は、周りの人から「天才博士レオ」と呼ばれていた。 理由は簡単で、テストは小学校1年生から6年生まで1回98点だっただけで、それ以外は全て100点だったから。 その1回も本当は先生の採点ミスだったんだけど、特に点数には興味が無かったので、誰に言う事も無く、そのまま家に持って帰って机の引き出しにしまった。 勉強は好きだから授業はしっかり聞いている方だと思う。 でもそれ以上に読書が好きで、自分の知らない様々な知識や情報を得る事が出来る書籍は何よりも好きだった。 そして、幼いながらも様々な文献を読み漁る事で、いつの間にか僕の脳は発達していったんだと思う。 そうやって色々自分で勉強しているうちに、気付けば小学校のレベルを通り越してしまっていたんだ。 だから僕のニックネームは「天才博士レオ」、小学生らしい単純な理由だ。
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