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絶望とは知る事である。
創る事が許されないこの世界での科学は、単に絶望への道を歩んでいるに過ぎない。
人類が知り得た宇宙に、この真実は適応出来ないだろう。
現実の中で生命は支配され、非現実の中で実態は創造される。
生と死の価値は等価である事を知り、全生命の支配をも知った。
創る事で失う代償は計り知れず、私はいつかこの世界のルールを曲げる決断をする事になるだろう。
それによって書き直される未来をここに記し、後世に捧げる。
500数年後、幾重にも重ねられた出来事の先に、私はやっと出会う事を許されるのだ。
そう、全生命の犠牲の上で――。
ロビン・アルベルト
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