美しい悪魔

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どこもおかしく無いじゃないか。 そう思いながら自転車を出そうとしたら、僕が動いたのとほぼ同時に一緒にお茶をしている学者が席を立ち、何処かへと歩いて行った。 まず間違いなくトイレだろう。 僕はそう思った。 だって、バックも机の下に置いてあるし、ジャケットも椅子にかけてある。 そんな大事な物を忘れて帰ったりはしないだろう。 そして何気なくブーデルのお父さんに目をやったその時だった。 一気に僕の上半身に鳥肌が立った。
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