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そして、口に出して願う。
「我々の想像を超えて下さい、――レオさん」
誰かが発したこの願い。
しかし、それが成り立つ要因など、何一つとして持ち合わせてはいなかった。
あるのは凄惨な予測だけ。
この時、ここにいる誰もが、言わば2つの命を諦めかけていた。
助かる訳が無い。
でも、死なせたくない。
そんな想いに迷い、揺られていた。
だが、この世界に1人、それとは真逆の心理を綴る男がいた。
たった1人前を向き歩き続ける少年。
彼の心には、一点の迷いも無かった。

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