オリュンポス十二神

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ヘーラー(ヘラとも呼ばれる)は、ギリシア神話に登場する女神。結婚と母性、貞節を司る。 名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味する。 沿え名はガメイラ、ズュギア(縁結びの)、アルカディアではまたパイス(乙女)、テレイア(成人の女性、妻)、ケラ(寡婦)の名もある。聖鳥は孔雀。 ギリシア神話に登場する男神は総じて女性にだらしがなく、夫であるゼウスはその代表格である。 そのため、結婚の守護神でもあるヘラは、嫉妬心が深く、彼の愛人やその間に生まれた子供に復讐する残酷な女神として描かれている。 二神の不和は、両者の崇拝者が敵対関係にあったことの名残とも考えられる。 神話ではクロノスとレアーの娘。ゼウスの姉にして正妻。 オリュンポス十二神の一柱である。 オリュンポス十二神の中でも情報収集能力に優れた描写が多く、夫ゼウスの浮気を迅速に察知するなど高い監視能力を発揮する。 また、意外と腕っぷしも強く、トロイア戦争では敵対したアルテミスを素手で打ちのめす逸話もある。 婚礼の場には諸伝がある。 ヘーラーとゼウスの婚礼は「聖なる婚姻」としてギリシア各地で行われた。 ゼウスとの間に、エイレイテュイア、アレース、ヘーベーをもうけた。
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