第一章~自分の瞳で世界を見てくる~

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「まぁ、今はそれでいいか」 「そうそう。いいんだよそれで」 ユリアンは二つの木刀をホルダーに提げ、家に入って行った。 「今はこれでいい……か」 取り残されたラインはそう呟き、ユリアンに続いて家に入って行った。 「首尾はどうだ?」 「はっ!全方位に兵の配置完了しました!」 「よし、そのまま待機していろ」 「了解」 割腹のいい男の命令に部下は元気よく答えた。 「まったく……この俺がこんなド田舎に来なければいけないなんてな」 文句をこぼしながらも目的の村を見据える。 小さな村……テレスを。 「よし、全軍進軍!」 その男の号令によって全兵がテレスの村に進軍を開始した。
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