初まり

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「前から私には、好きな人いるって言ってたよね? その人に明日...告白する!」 真っ赤に染まった教室前の廊下、生徒はみんなもう帰ってしまって、今は俺と毛利くらいしかいない。 「やっと決心がついたのか...。 しかし長かったな、お前の片思い」 そう、毛利は小学3年生の頃から現在の中学1年生まである男の子のことが好きなんだ。 誰かは知らないけど。 「うん...どうしても言えなくて...。でもやっと決心できた」 「そっか。頑張れよ! わっ、もうこんな時間じゃん! 悪い、俺塾あるから帰るわ」 「うん、また明日。 今日も話聞いてくれてありがとう」 「いいよいいよ!俺でよかったらいつでも話聞くからさ」 ダメだ... 校門出るまでは我慢しようと思ってたけど... 涙が...止まらない...
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