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デートの約束の日、俺は遅れた。
心配になって探しに来た煉雅は、見たくもない光景を目にした。
もう一人の幼馴染と、腕を組んで歩いていたのだ。
約束を破って他の男とデートをしていた。
気になって後をつければ、ラブホテルに入っていった。
そこから出てきたのは2時間後。
俺はその幼馴染に抱えられていたらしい。
幼馴染は煉雅を見つけてこういった。
『紫翠って淫乱だな。
彼氏でもねぇのにあんなによがってさ。』
次の日、煉雅は俺ともう一度デートしようといった。
俺はOKしたが、またすっぽかした。
幼馴染の男と会う約束をしてしまったから。
煉雅はまた俺を探した。
そしたらまた俺は幼馴染と一緒にいた。
公園でキスをしていた。
深いディープなキスを。
煉雅は見たくなくて逃げ出した。
次の日も、その次の日も、俺は幼馴染といた。
煉雅の約束を破り続けた。
そしてついに煉雅から別れのメールが来た。
返ってきたメールにはこう書かれていたらしい。
“煉雅は遊びだった。
セフレ程度にしか思ってなかったよ。
本命を落とせたから、もういらない。
面白かったよ、煉雅。
お前の最後の焦りようが。”
煉雅は俺に裏切られた。
俺は煉雅を裏切った。
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