ただ…逢いたくて(2)

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最初で最後の、二人っきりの旅行。 思ったより帰るのが遅くなって、やっと駅についたときは、 『ギリギリ終電に間に合ったね。』 って、 笑いあっていたね…。 終電は思ったより混んでいなくて、一番端に二人でも肩を寄せあって他愛もない話をしていた。 「…それでさ、アイツが…、あれ?」 話をしてる途中、相づちや笑い声が聞こえなくなって横を見てみると、僕の肩に顔を埋めたまま寝息をたてていたよね。 最初はちょっとびっくりしたけど、その様子がすごく愛しくて、幸せを感じていた…。 この時は何よりも幸せだったよ。 
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