第一章

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あたし、澤井春香、17歳。 今日は誕生日であり、両親の命日である。 13年前、交通事故で両親は天国に逝ってしまった。 一人になったあたしは祖父母の援助を受けながら、現在一人暮らしをしながら高校に通っている。 あたしに両親から残されたものは大好きだった絵本一冊だけだ。 これを見るとあの頃を思い出して辛くなるからしばらく見ていなかった。 でも、両親の命日でもあることなので久しぶりに見て見ようと思い絵本を本棚から取り出した。 パラッと絵本を開いた。 すると、絵本の中から光が溢れ出した。 「キャッ!?」 その光とともに春香は絵本の中に吸い込まれていった。 部屋には絵本がゴトッと音を立て床に落ちた。
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