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「ん…。」
春香は目を覚まし体を起き上がらせた。
すると、辺りは綺麗な草花が咲いており、前方には中世ヨーロッパのような華々しい街並みが広がっていた。
「…ここ、どこ?」
春香は立ち上がり辺りをキョロキョロと見ながら一人言をもらした。
えっと…まずはあたしはどうなったんだっけ?
春香は人差し指で頭の横を押さえながら状況を整理することにした。
まずお母さんたちがくれた本を本棚から出して、本を開いた。
なんか光が出て吸い込まれるような感覚があった。
「…で、今ここにいるわけ?」
あたしは絵本の中に吸い込まれたってこと!?
いやいや、ありえないでしょ!?
どんだけファンタジーの見すぎよ!!
…でも、この風景、絵本の中の絵とそっくりなんだよね…。
まさか本当に吸い込まれたっていうの!?
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