プロローグ

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僕は念願の桜沢高校に合格することができた。 「あぁ、明日から僕も高校生かぁ。何か実感わかないなぁ。」 そう、明日は桜沢高校の入学式。さっきから僕は真新しい制服を眺めたり、体にあててみたりしている。 「おにーちゃーん、ご飯出来たよー。」 キッチンから少し幼さの残る声が聞こえてきた。この声は妹の里奈だ。というより、今家には僕と里奈しかいない。ただ単に両親が共働きのためいないだけであって、深い理由などない。料理を担当してくれている里奈に少しだけ感謝しながら 「今行くよ」 と、返事をした。
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