助手と入学式

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突然腕を引っ張った事に加え、なれないヒールをはいていたためか里奈はバランスを崩し、僕に抱きつく形となり、一緒に倒れてしまった。 「いててて。」 ラブコメならばここで胸を触ってしまうなどというハプニングが起きるのだろうが、あいにく現実ではそんな事はありえない。しかも相手は妹だ。まぁ、僕が言うのもあれだが里奈はかなりカワイイほう…って僕は何を考えているんだ!ダメだダメだ!ここは兄として… 「お兄ちゃん!置いていくよ!」 ん?あれっ?いつの間に起きあがったんだ?ってか僕一人で地面に寝てたのか?ヤバい、そう考えるとかなり恥ずかしくなってきた。通りすがりの新入生とかが見てるし… 「ま、待ってくれ。」 恥ずかしさに耐えながらも小走りで先を行く里奈を追いかけていった。
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