Round1・生意気な奴

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俺は、カウンター越しに女の手を掴む。 びくっ… 少しだけ怯んで不安な目をしたが、女は尚も俺から視線を外さない。 真っ直ぐに。 ────綺麗な瞳だな。 そんなことを思いながら。 俺は女との距離を徐々に縮めていく。 女は後ずさろうとするが、掴んだ手がそれを許さない。 ついに、息がかかるかと思うほどの距離まで、俺は詰め寄った。
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