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「ねぇ、いいでしょ?」
女が俺の腕に纏わりつく。
こいつの名前は……なんだっけ?
まぁいいや。興味ねぇし。
いちいち女の名前なんざ覚えてねえ。
このくらいのレベルの女なんて、はいて捨てるほどいる。
俺は慣れた手つきで、女をこちらに引き寄せた。
「ああ、いいぜ。もちろん泊まってくんだろ?何なら今から…する?」
耳元で囁く。
「やだぁ、リョウってば。今はだめ。また放課後ね」
名前も知らない女は、くすぐったそうに身をよじらせてクスクス笑うと、軽く手を振って去っていった。
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