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「ちっ、今ヤらせてくんねぇのかよ…。まぁ今夜はアレで我慢しとくか。顔も悪くねぇし」
俺は独りでつぶやく。
「おー、相変わらずお盛んだねー」
可愛らしい笑顔が、横から俺をのぞき込む。
ため息をつきながら、俺は人懐っこい笑顔の持ち主に言った。
「なんだ、梓かよ…」
「梓だよ。梓で悪いかったね?今からヤらせてくれる女のコかと思った?」
ほっぺを膨らませて、梓は拗ねる。
「いや、悪かねぇけど。つか、あんま可愛い子ぶってると犯すぞ、今」
「え、やだ…!ストップ!!もー、りょーちんが言うと冗談に聞こえないから!」
抱き締めようと手を伸ばした俺を、梓は必死に振り払って言った。
こいつは俺の幼なじみの、皆川梓(みながわあずさ)。
クリクリの大きな目に、色白のもち肌。
対照的に、髪はまっ黒で細くてサラサラしてる。
細っこくて、チビではないが、そこまで長身でもない体躯。
女も羨むような美貌を兼ね備えているが…
こいつは股間にイチモツがぶら下がった、れっきとした男だ。
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