Round1・生意気な奴

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  突然、俺の視界に映ったもの。      それは図書室のカウンターに座った女だった。         下を向いている。 本を読んでるのか。     俺はしばらくその女を眺めてみた。     透き通るかと思うほど白い肌に、柔らかそうな血色のよい唇。   眼鏡の奥の黒い瞳は、艶やかに輝いていて。 節目がちなためか、睫毛の長さが際立っている。   胸のあたりまで伸びたストレートの黒髪は、きちんと着こなした制服にさらりと影を落としている。   体は…上半身しかみえねぇけど。 胸はまぁまぁ大きい方かな。         へぇ…ちょい地味だけど、なかなか上物じゃねぇか。   まだ時間もあるし、こいつ落としてヤっちまうか。     そんな下品なことを考えながら、俺はカウンターのほうへ近づいていった。
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