18人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁー当たりまえだろ…。」
「ほら…おいで…?」
サリエルは優しく微笑みかけた。
キラは静かに、
その手を取ると、
サリエルは、
ゆっくり引き寄せる。
そのとき…
サリエルの目に止まったのは、キラの手首にある…
蛇の紋章だった。
「キラ…この紋章はっ…?」
「…っ!!」
「いやっ…!」
キラは
サリエルから逃げるように、
再び後ろへ翔んだ。
「いつから…紋章が出ていたん
だ?どこまでの魔法が使える
?」
サリエルが優しく問いても
キラは首を横に振るだけ。
「キラ。
話してくれないか?
大切な事なんだ…。」
サリエルは、
出来るだけ優しさを保った。
キラを刺激しないために。
しかし、
サリエルの優しさは、
もう…キラには届かなかった。
耳を押さえ、首を振る。
「違う…。嫌だ…っ!私っ!
セラフィムなんかじゃないっ
!!」
最初のコメントを投稿しよう!