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天界の異変
暗い路地を、
1人の天使が走る。
「ハアハア…。
あいつ等……ハアハア…
なんなんだよ…」
建物の影に隠れながら、
自分を追ってくる者の姿を
確認する。
自分にすら追われる意味が
分からない。
だだ、
捕まったら天界に戻れないような、そんな勘が働いたのだ。
『見ーつけた!
逃げたりしちゃ駄目じゃない
か…。痛い目に…遭いたくな
いだろ?』
「ひっ!!やっ…やめ…。」
『ダ~メ!
君は僕達の獲物なんだから。
大人しくしてね…。
羅刹は…君みたいな子が、
大好物なんだ。クスクス。』
頭に2本の角の生えた男が、
笑いながら天使を捕らえた。
それが始まりかのように、
次々と天使が消えていった。
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