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ある街の空の上に
天使が１人。
金色の長い髪、青い瞳。
白い衣が風に揺れていた。
その天使は、
この街の守護天使。
名前をキラという。
キラは、弓を構えると
２本の矢を力いっぱい放った。
その矢は、人間の体に刺さると
スゥと消えた。
２人の人間が立ち止まるのを見
て、キラは満足そうに微笑む。
その２人の間に風が吹き
少女の帽子が、風に飛ばされて
いく。
その帽子は少年の手の中へ…。
慌てて帽子を追いかる少女の頭
に、帽子を被せた。
２人の小さな恋が始まった。
そこまで見守ると
再び飛び立つ。
風がキラの周りを包んだ。
「ありがとう…。」
そう言うと、
風が吹き抜けていく。
優しく微笑むと
町の上空を一回りし、
自分の住む天界へ飛び立った。
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