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いつもと違うラファエルを
首を傾げながら見送ると
自分の置かれている状況を思い出す。
(あっ…!!
サリエル様に見つからないう
ちに、部屋に戻らないと!)
「…サリエル様だけは絶対に嫌
~!」
半泣きになりながらも
自分の部屋へ一目散に帰った。
(なんとか見つからなくてすんだ
…。)
ため息をつき、
椅子に座ったときだった。
――― コンコンッ…!
(??…誰…?
まさか…サリエル様とか…?)
「…はい…?」
「キラ…。ミカエルです。
今、よろしいですか?」
(ミッ……ミカエル様?!)
キラは急いで部屋の扉を開け、
ミカエルを中に入れた。
「何か…あったんですか?」
キラは、ラファエルにも聞いた
一言をミカエルにも聞いた。
七大天使ミカエル
金のサラサラの長い髪。
優しい緑の瞳。
優雅な物腰の天使。
そんな
いつも落ち着いているミカエルが、少し取り乱しいるように感じたのた。
「キラ?…他の天使達は……
一緒ではなかったですか?」
「いえ…。私…1人でした。
……何かっっ……」
一緒じゃないことが分かると、
“そうですか。”
と言い残し、キラの質問を聞かず、部屋を出ていった。
(あんなに取り乱したミカエ様
…初めて見た…。)
「何かあったんだ…。
ラファエル様も変だったもの
…。」
キラは少し考えると
部屋飛び出した。
白い翼を広げると
長老の家へ急いだ。
(きっと…皆さん長老のところに
いるはず…何かわかるかもっ)
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