月曜日 出会い

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「その子 捨て猫なの?」 僕の前にしゃがみ込んで 子猫をそっと撫でている 「うん そうみたい 僕ん家じゃ飼えないけど ほっとけなくて…」 その女の子はしばらく黙ったまま 子猫を撫でていた 「私の家に連れて行くわ 子猫を箱に入れてくれる?」 「えっ 飼ってくれるの?よかったぁ」 子猫を段ボールに戻して 箱をを女の子に渡そうとしたけど 女の子は両手にバックを持っていて 箱を持つのはちょっと無理がある 「僕が持って行くよ 家を知られるのが嫌だったら 家の近くまで送ってく」 「そうね… じゃあ一緒に来てくれる?」 女の子の後ろを歩き出したけど 彼女は何も話しかけてこない .
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