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「その子 捨て猫なの?」
僕の前にしゃがみ込んで
子猫をそっと撫でている
「うん そうみたい
僕ん家じゃ飼えないけど
ほっとけなくて…」
その女の子はしばらく黙ったまま
子猫を撫でていた
「私の家に連れて行くわ
子猫を箱に入れてくれる?」
「えっ 飼ってくれるの?よかったぁ」
子猫を段ボールに戻して
箱をを女の子に渡そうとしたけど
女の子は両手にバックを持っていて
箱を持つのはちょっと無理がある
「僕が持って行くよ
家を知られるのが嫌だったら
家の近くまで送ってく」
「そうね…
じゃあ一緒に来てくれる?」
女の子の後ろを歩き出したけど
彼女は何も話しかけてこない
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