281人が本棚に入れています
本棚に追加
お互い無言のまま
しばらく彼女の後をついて行ったけど…
あれ?
このまま行くと健介の家だ
「着いたわ 」
彼女の家は健介の家とは道を挟んだ隣だった
げっ お化け屋敷じゃん
ここには老夫婦が住んでるって
前に健介に聞いた事ある
見た感じがだいぶ古いから
健介と隣のお化け屋敷と呼んでいた
「荷物置いてくるから
ちょっと待っててね」
古い大きな木の門についている
小さな扉を開けて
彼女は中に入って行き
しばらくすると戻ってきた
「お待たせ
子猫を運んでくれてありがとう」
「僕の方こそ助かったよ
すぐに飼い主が見つかってよかった
可愛がってあげてね」
彼女に箱を渡すと
彼女は僕を見てにっこりと笑った
その瞬間…
僕は恋に落ちた
.
最初のコメントを投稿しよう!