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今でも思い出す。
忘れようと逃げた日もあった。
幼かったからこそ、純粋に誰かを愛せたこと。
どこにでもあるような人生を送って、
どこにでもいるような恋愛をして、
どこにでもいるようなありふれた大人になって、
…それでもいいと思っていた。
きっとそんな未来が持っていると、心のなかで思っていた中学時代。
たったひとつの出会いが、こんなにも素敵な気持ちと、こんなにも切ない気持ちをくれるなんて思ってもいなかった。
あれから8年が過ぎた。
今の自分があるのもきっと…運命なんてカッコイいものじゃないけれど…きっと、君に出会ったからだと思う。
君の記録に蓋（ふた）をして、背を向けて続けて8年間。
でも…今を胸を張って言える。
君との思い出をここに記して、君は前に進んで行こうと思う。
「また会いたくて」
今でもたまに思うことがあるけれど、それは恋心ではない。
「ありがとう」
君に会ってそう言いたい。
この話をどこかで君が読んでいるならば、成長した夢を見てほしい。
うつむき、逃げてばかりの僕はもういない。
前を向いて歩いているよ。
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