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「ああ…ありがとうな」
銀髪の男は手をゆっくりのばして俺の頭に手を置いて言った
子供扱いされた気分だったが何故か嫌悪はわかなかった
「いや…ここまで運んだのは師匠だ…俺は看病をしていただけだ」
「…じゃあお前の師匠にも礼を言わねぇとな」
「…ああ」
俺は立ち上がり外にいる師匠を呼んだ
「目が覚めたのか」
師匠は相変わらず大きな酒瓶をもって現れた
「ああ、ありがとうな…」
銀髪の男は礼を言った
「お前は剣に優れている、流派をもっている奴と互角に戦える程にな、年月を重ねれば超えるだろうからな」
「(要は生かしておいた方がいいと思っていたわけか…)」
しかし手合わせしたわけでもないのにここまでわかってしまう師匠はやはり…
「人間以上…最強なんだろうな…人間としてはアレだけど…」
その瞬間鋭い視線が俺を捉えた
「聞こえてんぞ、馬鹿弟子」
俺は、かなり小さい声で言ったんですけどね…
「(地獄耳…!)」
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