勿忘草。

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稲川が部屋まで送ってくれる間、話してくれた。 相澤が私のことを話したんだって。 今までのこととか、これからどうしていくつもりかってこととか。 「それでわかった。あいつには勝てないって。  俺、ちゃんと來歌のこと愛せてなかったって気づいた。」 車を降りる寸前、稲川が私に言ってくれた。 「確かに男なんてみんな同じかもしれないけど、相澤が來歌を思ってる気持ちは、來歌が知ってる男の愛とは違うもんだと思う。」
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