弐章~翔の場合~

3/11
157人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
彰と別れて、家に帰った……。 勿論、帰ったらまた、悪魔の掲示板について調べらるつもり。 翔「たっだいま~」 母「おかえり」 俺は靴を脱ぎ捨て、ドタドタと階段を駆け上って部屋に向かう。 母「翔!帰ったら手洗い、うがい、しなさいって言ってるでしょ!それに、なに?この靴の脱ぎ方は!」 翔「わかってるわかってる、後でやるよ」 母「後じゃ意味ないでしょーが、全く………。」 部屋に入ると早速パソコンの電源を入れる。 俺は制服を脱ぎ捨ててすぐに着替えた。 翔「昼間あれだけ調べたのに……結局出てこなかったなぁ……。はぁーっ、やっぱり、何か条件みたいのがあるのかな………。」 俺はいつも見ている掲示板にまたアクセスした。 翔「…………。だーめだ、ぜんっぜんわかんねぇ。……そうだ!」 ふと閃いたのが、新聞記事。 もし、過去に悪魔の掲示板のような事件が起こっているなら……新聞とかにも取り上げられているはずだ……。 早速、調べてみた………。 やっぱり………。 俺が見た記事は首の見つからない死体、腕の見つからない死体、中には心臓だけくりぬかれている死体、等どれも惨い内容ばかりだ………。 それらの死体はどれも、パソコンのそばに倒れていて、死ぬ直前までパソコンをやっていたという………。 その時だった…。   母「翔ーー、ご飯、早く降りてきなさーい」 ビクッ!!! 翔「ビックリした……脅かすなよ、お袋」 パソコンを中断して下へ降りていく。 姉「あんた、またいやらしいサイト見てたわね~」 翔「違うって、もう~姉ちゃんのバカ」 姉「バカって言った方がバカなのよ」 翔「ぷっ、ガキかよ姉ちゃん」 姉「あんたに言われたくないわよ」 母「ほらほら、喧嘩しない」 翔「ごっちそうさまー」 俺はドタドタと階段を登っていく……。 母「翔ーー!!自分が使った茶碗くらい片づけなさい!」 翔「ああ、はいはい」 俺は茶碗を片して部屋に戻った。 翔「しかし、今日は疲れた、寝よう」 バフッとベッドに倒れ込み眠りにつく………。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!