壱章~母さん~

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「おはよう、母さん。」 「ああ、おはよう、彰」   俺は高校二年で母と二人暮らし。父は……いない……。 俺「じゃあ、行ってくるね~」 母「彰、ご飯は?食べていきなさいよ」 彰「いいよ、時間ないし。」 母「全く、時間がないならもっと早く起きなさいよ!」 彰「はいはい」 「ガチャ……バタン」 今は母と二人で幸せに暮らしてるけど最近気がかりなことに母に男ができたらしい……。 「おーい、彰~」 彰「おお、翔、オッス」 翔「なあなあ、聞いてくれよ、昨日、ネットの掲示板見てたらさ、面白いネタみつけたんだよ」 彰「ふ~ん……で?」 翔「で?じゃねぇ~よ、ちゃんと聞けよ」 彰「はいはい、手短にな」 翔「悪魔の掲示板っていうらしいんだけどさ、それがな、悪魔の掲示板っていうのがあるらしくて、ネットをしていると急に真っ黒な広告ウインドが出てきて、~~~~な訳で憎い人を殺してくれるんだってさ。」 彰「そんな都合のいい話があるかよ」 翔「それがそうでもなくてさ、依頼人は代償を払わなければいけないらしい」 彰「代償ねぇ………どんなやつ?金か?」 翔「なんだぁ、お前も興味あるみたいじゃんよ」 彰「う……うっせぇよ、いいからさっさと教えろよ」 翔「わかったわかった、それでな……その代償っていうのが………自分の体の一部らしい……」 彰「かっ体!?なんだよそれ……期待して損したぜ」 翔「いいから聞けよ、俺が昨日見てた掲示板にも、自分の知り合いが同じ目にあって、亡くなったとか亡くなってないとか、書き込んでる奴がいたんだよ」 彰「そんなのガセだろ、口では何とでも言えるし」 翔「それが一人や二人ならそうかもしれないけどさあ……五十人以上は同じ様な事書いてる奴がいたんだよ……。さすがに信じてみたくなるだろ」 彰「五十人かぁ、それでもまだ怪しいな!」 翔「待てよ彰!一つお前に頼みがあるんだが、聞いてくれるよな? うん、いいよ」 彰「おい、待て、俺はいいなんて一言も言ってね~よ!」 翔「いいからいいから、これからな、一緒にネット喫茶行こうや」 彰「やだね、学校行かないと」 翔「今から行っても遅いぞ!どうせ先公に反省文書かされるだけだぞ!」 彰「ちっしょうがね~な、付き合ってやるけど、お前のおごりな!」 翔「はいはい、それじゃ行きましょあ・き・ら 君♪」 彰「きめ~よ!」
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