壱章~母さん~

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彰と翔はネット喫茶に入っていった。 彰「なあ、翔、なんでネット喫茶なん?別に遊ぶならゲーセンとかでよくね?」 翔「なんでって決まってんだろ!探すんだよ!悪魔の掲示板を!」 彰「何興奮してんだよ、きめ~な、ってかお前ほんっとそういうオカルトネタ好きだよな~」 翔「キモいとは何だ!いいかね、彰君!オカルトネタはこの世の神秘だ!かみのひみつと書いて神秘だ!素晴らしいではないか!ハハハハ」 彰「いや………キャラ変わってるぞお前……。っていうかデカい声だすなよ」 翔「っと、そんなことはどうでもいいんだ、早く探そうぜ」 彰「でもさぁ、お前が言ってるその悪魔の掲示板?それって人を殺すんだよな?お前、そんなに憎い奴でもいんの?」 翔「いっ……いねぇけどよ……ただ面白そうだから……。」 翔が少し動揺してるように見えた……。翔「さっ早く探そうぜ、時間はいっぱいあるんだしさ」 彰「あぁ……そうだね~……。」 翔「なんだよ、乗り気じゃね~な、まぁ、いいや探すのはさっき言った通りだ、急に真っ黒な広告ウインドが出てくるらしい。それを探してくれ。」 彰「探すって言っても急に出てくるんじゃ探しようね~な」 翔「いいからいいから、さっ早く♪」 彰「はいはい…………。」 俺は適当に掲示板と入力し、探してみた………。     もう四時間位経っただろうか………黙々と悪魔の掲示板を探した……。 彰「ああ~、見つかんねー……っていうかさあ……オカルト的なもんなんだからさあ……こっちから探しても出てこないんじゃね?なんか出す為の条件とかあるんだよきっと。」 翔「ああ、条件かぁ……確かに一理あるかもな、もうやめるか。」 彰「そうだよ、やめようぜ!ゲーセン行こうゲーセン♪」 翔「よしっ、やめだ、やめ!行こうぜ彰」 そのまま俺達はゲーセンに行った   翔「彰、今日は付き合わせちまって悪かったな。」 彰「別にいいよ、学校行ってもどうせ反省文だったしな」 翔「それじゃあな、また明日、学校で」 彰「ああ、じゃあな」 翔と別れて家に帰る途中、俺は、あの掲示板の事が少し気になってしまっていた………。
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